家づくり

Case. 06新築

土地のご紹介

がけ地活用プロジェクト
「おもしろい土地を手に入れた」とお客様から一報が入り、「オフィスとして使えないか」と相談を受けた。
がけ地とは30度を超える急勾配な傾斜地であり、安価で取得できるが建造物を建てるにはハードルが高い。
都道府県によって条例は異なり、もちろん安全性の確保や施工方法など課題は山積だ。
この難問を解決するため、建築家に相談することにした。
建築家の仕事はデザインだけでなく、施工にあたっての様々な問題を解決することにある。
施主様は建築業を営んでおり、その要望をヒヤリングしながら具現化するため進めていく。

建築家・施工会社とつなぐ

建築計画
当初のコンテナを利用する案から、より強度を増した鉄骨を使用することになった。
これは、傾斜地へ突き出た建物を支えるため綿密な構造計算をし、万が一の損傷・損害・危害が発生しないよう基礎工事を行うためだ。

新築Case. 06

崖の上のオフィス

問題発生!
現場の地盤調査とその補強工事をするにあたり、当然重機を運び入れることが必要である。
しかし、隣地の崖下は竹やぶで覆われており、現状のまま重機を入れることは不可能であった。このままでは大きく計画の変更を余儀なくされてしまう。

隣地の買収
この問題解決のため、弊社が隣地の買収業務を試み、なんとか折り合いがつき工事搬入路の確保など、建築計画どおり順調に運んだ。

崖の上の洒落たオフィス完成
施主様のセンス光るインテリアに包まれたオフィス。
傾斜地の高低差を活かした遠くまで見渡せる眺望が、解き放たれたような晴れ晴れしい気持ちにさせる。
壁面の一部にポリカーボネート素材を使ったことで、隣地竹林の緑が背景に映し出され、観葉植物とのコントラストが、自然に溶け込む居心地いい空間を演出する。

山積した課題を克服した、よい事例になったのではないだろうか。

設計:HIRO建築設計事務所
施工:ユニティ
撮影:熊木 徹
不動産コンサル:HIRO不動産