家づくり

Case. 12リノベーション

土地のご紹介

■理想の住まいを実現!中古住宅リノベーションのストーリー
今回のお客様は、マンションから戸建てへと住まいを変え、家族の成長に合わせて理想の住まいを作り上げました。その過程とこだわりポイントをお伝えします。

■夢の戸建て探しと出会い
お客様は、もともとマンションにお住まいでしたが、ご家族が増え、子供たちも大きくなるにつれて手狭さを感じていたそうです。そこで、新しい住まいを探し始め、最終的には戸建てを選択。ポータルサイトや不動産業者さんを巡りながら、新築・中古問わずさまざまな物件を見学されました。
中古住宅の魅力は、広さやゆとりにありました。廊下や収納スペースも十分で、予算面でも中古の方が選択肢が広がると判断。最終的には、「中古住宅を自分好みにリノベーションして住みたい」という夢が固まりました。

■弊社との出会いとリノベーションの始まり
実は、この段階では弊社はまだ関わっていませんでした。お客様が不動産情報を収集している中で、偶然弊社の物件に目が留まりました。不思議と次々と気になる情報が増え、「リノベーションも手掛ける会社」として弊社の存在を知ったのです。
その後、気になった物件を見学しながら、私たちにお問い合わせいただき、リフォームのご相談がスタートしました。

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■夢を形にする設計と打ち合わせ
設計と見積もりのこだわり:お客様の夢を形にする工程
リノベーションの第一歩は、お客様の希望をしっかりとお伺いすることから始まります。私たちは、丁寧なヒアリングを通じて、お客様の理想やこだわりを詳しくお聞きします。
その後、お伺いした内容をもとに、図面やパース、展開図などを駆使して、具体的なイメージに落とし込んでいきます。これらの設計図は、お客様の夢を現実に近づけるための大切なツールです。なぜなら、リフォーム工事は多くの職人さんや関係者が関わるチーム作業だからです。設計図を通じて、お客様の思いを現場の大工さんや施工スタッフに正確に伝え、スムーズに作業を進めていきます。
次に、見積もりの段階です。お客様のご要望を反映した見積もりは、思ったよりも高額になることもあります。そのため、私たちは見積もり内容を細かく精査し、優先順位の低い項目を削減したり、コストダウンの提案をしたりします。場合によっては、お客様ご自身で商品を用意してもらったり、一部の工事をお手伝いいただくこともあります。
例えば、今回のお客様は2階の窓枠の着色を自ら担当してくださいました。こうした工夫を重ねながら、最終的な予算に合わせて調整を行います。
この工程を何度も重ねることで、お客様の夢が少しずつ現実味を帯びてきます。まるで、旅行前のワクワク感のように、期待と楽しみが高まる瞬間です。

リノベーションCase. 12

リフォーム工事の現場から、予期せぬ出来事

リフォーム工事は、計画通りに進むこともあれば、予期せぬ出来事に直面することもあります。工事が始まると、私たちはこまめに現場に足を運び、図面通りに進んでいるかを確認します。
しかし、現場では打ち合わせ段階ではわからなかった細かな部材の収まりや、商品の欠品など、さまざまな調整事項が出てきます。
たとえば、既存の床に床暖房が設置されていた場合、新たにフローリングを貼るときに、その釘の位置次第で床暖房が使えなくなる可能性も。今回の工事では、そのために既存の床暖房は使用しないことに決めました。
また、サイクルポートを新たに設置するために、高さ30センチの石積み擁壁を撤去したところ、掘削中に大きなコンクリートの塊が出現し、工事が一時中断する事態も。こうした予期せぬ出来事に対しても、お客様と一緒に現場に足を運び、その都度調整を行いながら、工事を進めていきました。

■心温まるエピソード~お客様からのお手紙と、完成への思い
工事が佳境に差し掛かる中、お客様から心温まるお手紙とお菓子、そしてイラストをいただきました。疲れたときにいただくお菓子は格別においしく、スタッフみんなで感謝しながらいただきましたが、それ以上に嬉しかったのは、お客様のねぎらいの言葉と、その気持ちが伝わるイラストでした。
お客様の温かいメッセージに触れ、私たちスタッフ一同、改めてこの仕事のやりがいと喜びを実感しました。おかげさまで、皆で協力して作り上げたリフォーム工事もついに完成。完成した瞬間は、言葉にできないほどの達成感と喜びに包まれました。
この家は、お客様にとっても私たちにとっても、ただの住まい以上の特別な場所になったと思います。まるで自分の家のような愛着が湧き、工事が終わるのが寂しい気持ちも正直あります。
このプロジェクトの完了は、一つの区切りではありますが、まるで卒業式のような、ちょっと複雑な気持ちも抱いています。長い時間をかけて一緒に作り上げたこの家。これからもお客様とともに、素敵な暮らしが続いていくことを願っています。

■こだわりの住まいづくり:細部に宿る工夫とデザインのポイント
私たちのリノベーションでは、お客様の理想を形にするために、細部にまでこだわりを持って設計しています。今回は、その中でも特に工夫したポイントをご紹介します。

●玄関の開放感と明るさを追求して
もともと北側に位置し、少し暗かった玄関。そこで、目線の抜けを設けて開放感を演出しました。
既存の階段を撤去し、すっきりとした鉄骨のスケルトン階段を採用。これにより、空間に軽やかさとモダンな印象をプラスしました。
さらに、玄関正面の壁をくり抜き、FIXのガラス窓を設置。光がたっぷりと入り込み、玄関が一変。明るく広々とした空間になりました。

●洗面室のこだわり~ホテルライクな空間へ
洗面台は、もともとあったワイド1200のユニットを撤去し、壁一面にタイルを貼ることで、落ち着いた雰囲気を演出。
パーツ一つひとつにもこだわり、洗面ボールや水栓、鏡、収納など、細部にまで気を配りました。特に、壁付けの真鍮の水栓はシンプルながらも高級感があり、お気に入りのポイントです。結果、まるでホテルのような洗面空間に仕上がりました。

●使いやすさとデザイン性を両立したキッチンとリビングの工夫
スッキリとしたデザインのキッチンで空間にアクセント
今回採用したのは、シンプルで実用性も抜群のキッチン「ミラタップ ウィッテ」。このデザインを選ぶことで、リビングやダイニングの雰囲気が一気にスタイリッシュなスタイルに変わり、空間全体に洗練された印象をもたらします。使いやすさとデザイン性を両立させたこのキッチンは、毎日の料理時間をより快適にしてくれることでしょう。

●リビングと和室の間に壁を設けて、空間をすっきり整理
リビングにはテレビや家具を配置するための壁が必要ですが、多くの場合、南側に位置するリビングは自然光をたっぷり取り入れたい場所です。そのため、壁に窓を設けて光を取り込みつつ、テレビや収納の配置に悩むケースも少なくありません。
そこで今回のリノベーションでは、リビングと続き間の和室の間に壁を設けることにしました。これにより、テレビの配置スペースを確保し、見た目もすっきりとした使いやすいリビング空間が実現しました。

●配線もスマートに隠す工夫
さらに、テレビの配管は壁の中に隠すことで、見た目の美しさを追求。壁の一部には、プッシュ式で取り外せるタイルを採用しており、配線のメンテナンスや将来的なレイアウト変更も容易に行える工夫を施しています。

●トイレのリニューアルとデザインの工夫
トイレには、造り付けの手洗いを新たに設置しました。タンクレスの便器に変えることで、空間は一気にすっきりと広く感じられるようになりました。
また、壁には邪魔にならないすっきりとしたデザインの手洗いを新設。洗練された印象の空間に仕上がっています。照明にもこだわり、全体の雰囲気を引き締め、快適さと美しさを兼ね備えたトイレとなりました。

●床材へのこだわり~温もりと素材感を大切に
1階のすべての床材を、天然木の無垢フローリング(オーク材、幅120)に統一。
木のぬくもりや肌触り、自然な素材感を大切にしたことで、居心地の良い温かみのある空間が生まれました。

●こだわりが詰まった家の完成
このリフォームは、細部にまでこだわりを持って仕上げた自慢の住まいです。
お客様のご要望や私たちの工夫が詰まったこの家は、まさに理想的な空間に仕上がったと自負しています。「こだわりと工夫を凝らした、快適で美しい住まいの一例」となったのではないでしょうか。

設計:HIRO建築設計事務所
施工:株式会社HIRO不動産