家づくり

Case. 07新築

土地のご紹介

職人へのリスペクトが原動力
お問い合わせをいただいたのは約2年前、「こだわりを持って家を作りたい」という夢を持っていた。というのも、父親が大工ということもあり、幼少期から家のあちらこちらに、こだわりが散りばめられた家に住んでいた。将来自分たちが家を持つときは、同じ様にこだわりをもって作りたいという思いがあった。
ご主人は塗装業を営む塗装職人、「塗装なら任せろ」である。しかし、家を建てるとなるとたくさんの人の協力が必要となる。自分たちでできるところは自分たちで、共同で家を建てられたらな。
このような漠然とした要望、どこに相談すればよいのだろうか…。
そこで、「建築家とつなぐ」をコンセプトとする弊社へ問い合わせがあった。

建築家・施工会社とつなぐ

いくつかの土地で検討を重ねる
土地それぞれに特徴あり、その土地に合った建物プランを作成し、金額の概算を出し検討を重ねた。傾斜地の土地などは、比較的価格もリーズナブルであったため検討候補に挙がったが、建築するための法律上の制限、例えば崖条例による待ち受け擁壁設置や宅地造成法に沿った擁壁の設置、建物の底地の強度を考えた地盤の改良費など 建物費用とは別に造成の費用がかさむ。限られた予算の中で、候補から外れる。
熟考した結果、郊外の広い敷地ではなく、敷地面積に制限はあるが駅に近くて便利な立地で進めることとなる。

新築Case. 07

変形地に建つ3階建て(2階リビング)の家

ここから建築家との打ち合わせ
与えられた土地に対してどのような建物を建てられるか、造形や構造を考慮しながら図面を描いていく。もちろん法律に従い、安全な建物を設計することも求められる。
今回の土地条件は、三角形で、一部かぎ型(「く」の字型)地形、駅前ということもあり、面積に制限あり。
土地面積から無駄なく、デザイン性も考慮しながら3階建てに決定。 
希望に沿った間取りを最大限に考慮し、基本設計が完成。
基本設計されたものを法律上の確認などをして、実際に工事ができる図面をつくる実施設計へ。
家族と多くの職人たちの力を結集し、共にこだわりの家を建てることとなった。

造り付け洗面台
洗面台のスペースが有効ワイド1600 ゆったりサイズに。洗面ボール、水栓、鏡などを組み合わせた造り付けの洗面台を採用。洗面台・シンクは、木で型取り、樹脂モルタル(モールテックス)で仕上げた洗面台は、父親に造作してもらった。
掃除がしやすいように水栓は壁から、鏡はワイドサイズ750のものを2つ平衡に並べた。

鉄骨階段
3階まで吹き抜ける玄関ホール
吹き抜けに光を取り込むシンプルなデザインの鉄骨のスケルトン階段

室内壁
材料にこだわり、自然素材でつくった壁材(フェザーフィール)を使用。
クロスでは表現できない質感。ご主人の担当。

キッチン
素材感を大切にしながら、ディテールまで美しさにこだわったシンプルなデザインのキッチン《ウィッテ》サンワカンパニー

床材 タイル
リビングの床材は、マット仕上げの600角フロアータイル。落ち着いた空間となっている。

建物デザイン
地形を利用した建物外観デザイン。
変形地を思わせない無駄のないシンプルなデザインに仕上がった。

2階リビング
ベランダの空間とリビングをつなげ、外の空間と一体として使えるように。 
ベランダの腰壁高さを高くし(約2.5m)、外からの視線が気にならない。

構想から1.5年を経て、ようやくみんなで作り上げた住宅がここに完成。

設計:HIRO建築設計事務所
施工:HIRO建築
撮影:熊木 徹
不動産コンサル:HIRO不動産